真備追悼復興3年祭〜岡山県真備町

毎年、真備町で追悼復興祭が行われていることは知っていたが、
今年は土曜日開催だったので3年目にして行くことが出来た。
去年の秋頃に備中国分寺へ行く途中に真備町を通っており、
小田川周辺の決壊したであろう堤防を大々的に修繕工事をしていたのが印象的だった。
さすがに街の景色は以前見た景色とさほど変わっていないように思えたが、
この景色が一面浸水したとはとても想像出来なかった。






あれから数か月、再び真備町へ訪れてみると小田川堤防の工事は通行止めで通れない堤防もあったが、
見た感じだとほぼ終わっているようだった。
イベント会場は高梁川の河川敷にある川辺グラウンド内だが、
もしかして花火は密を避けて違う所から上がるのでは?と、
去年上がった場所に行ってみるとまったくそのような気配は無かったので、
やはり会場から上げるのだろうか。
だとしたらかなり混雑が予想される。
会場に着いたのは17時を過ぎた頃で河川敷の駐車場は半分以上が埋まっており、
周辺の駅からも続々と会場へ向かう人の群れを見かけた。
大々的に告知はしていないとは思うが、今日はサプライズではなく公式に花火が上がる告知をしており、
さすが情報化社会、情報はSNSであっという間に拡散され、
今となっては貴重な花火を見ようと大勢の人が集まっていた。

駐車場は無いと思っていたが会場横の河川敷が臨時の駐車場になっており、
既に半分以上が埋まっていたがまだ余裕があったのでとりあえず止めて会場を散策しようと思ったら、
右折の進入を断られUターンする場所も無く断念して対岸へ渡った。
対岸の河川敷はグラウンドがあり車を止めることも出来るので当初の予定通りそこへ止める。
しばらくすると警察がやってきて入り口に立ち入り禁止のコーンを立てたので、
もしかして強制退去させられるかと覚悟したが、
帰りはコーンをどかして出てください、ということで一安心。
運動がてら歩いて会場まで行き筒場の確認。
予想通りワイド演出もあるようなので対岸に戻って撮影場所を決めなければならないが、
せっかくなので会場内のお祭りの雰囲気を少しだけ堪能。
飲食店ブースも出ているようで、いろんな所から美味しそうな香りが漂っている。
現地に着いてから雨が降り出したので思いのほか混雑は無かったが、
それでも飲食店にはたくさんの行列が出来ていた。







対岸に戻りどこから撮ろうか散策しながら構図を練る。
撮ろうと思えばどこからでも撮れるので、
正面から狙うか角度を付けて風向き優先で撮るか・・・
風は川の下流から上流にかけて流れているので井原線の鉄橋側から狙うことにした。
距離にして約400mほど離れており、最大4号玉だとすれば少し迫力に欠けるものの、
ワイド演出を狙うには程よい距離であるが欲を言えばもう少し近くでも良かった。
ステージではカラオケ大会が行われているようでアナウンスも耳をすませば何とか聞こえる。
後は花火打ち上げの定刻を待つのみ。
会場でもカメラマンを見かけたが対岸側からもそれなりにカメラマンの姿を見かけ、
さすがカメラマン人口の多い岡山県、みなさんどのような写真を撮られるのかぜひSNSで公開してほしい。



心配していた雨はこのまま止まないものだと思ったが、
何と打ち上げ直前に止んでくれた。
予定より早く雨が降り出したのが幸いしたのかもしれない。
ただ雨が止むと風も止むので煙の停滞が心配である。
花火は20時に上がるとスタッフが言っていたが、
何やらステージが騒がしかったのでもしかして上がるのか!?と構えていたら、
19時50分に花火が打ち上がった。
花火が何時に上がるかスケジュールの記載が無かったが、
どうやら19時50分の打ち上げが定刻だったらしい。
晴れていればトワイライトの空に花火が一緒に撮れたかもしれないと思うと今日の天気は些か残念。
花火大会というイベントではないので、
10分弱くらいで終わるかと思ったが単発の多い演出で意外とゆっくりとしたペースで、
約2000発ということなので流れ的に最後にワイド演出で大半を消費すると予想して、
撮影の手を止めて久しぶりの花火を楽しませてもらった。
単発とスターマインが中心の前編20分間の演出。
これで終わりかと周りの人達も思ったようだが、
この内容でさすがに2000発は消費してないでしょ!?ということで、
再びステージから熱狂のアナウンスが聴こえてきて後編が打ち上がった。
それは前編とは明らかに違う構成された花火で、
5か所からのワイド演出、大きく左右へ飛び交うトラや花束など最近のサプライズ花火でもよく見かける演出で、
通常の花火大会ではあまり見かけないまさにコロナ禍だからこそ見ることの出来る花火である。
時間にして約5分、素晴らしい演出だった。
心配していた煙はそれなりに流れてくれたが、やはり終盤の花火の量に微風では追い付かず若干停滞してしまった。
それでも風向きが良かったお蔭でさほど影響は無かったような気がする。



帰りは高梁川を渡るのに時間がかかったが、
川を渡ると渋滞も無くスムーズに帰ることが出来た。
会場の駐車場に止めていたらまとも出るのに何時間かかっていたがわからないが、
それも踏まえて花火大会だと思えば渋滞も思い出の1つとして残るのではなかろうか。
真備町の復興祭は3年目にして一区切りらしいが、
真備町では年に何回か花火が上がるイベントがあるので、
機会があればまた真備町に訪れたい。




写真館 二千年一夜