花の駅せらのコスモス畑と雲海〜広島県世羅町

そろそろ花の駅せらのコスモスが見頃を迎えているらしいが、
今年は撮影の予定は無かったのに、
花の駅せらの方がラジオに出ているのを聴いてつい行きたくなってしまった。
連日の暑さと朝の冷え込みで雲海が期待出来るので、
今年も早朝開園を狙って急遽行くことに決めた。





去年よりも1時間早い5時開園なので3時間30分に家を出発するつもりだったが、
早めに目が覚めてしまったので3時過ぎに家を出発。
家から出るとあまりの暖かさに驚いたのとフロントガラスが結露してないので、
もしかしたら雲海は厳しいかもしれない。
御調に入ると若干、霧と遭遇したがあっという間に無くなった。
気温は15度と日中の半分と冷え込みはそれなりにある。
世羅町内に入った時は霧が無かったが、
出発前に三次のライブカメラを見るとたっぷり霧が出ていたので、
何とか世羅まで流れてくれていることを期待していた。
早朝は家から1時間で花の駅世羅に着くので4時頃に到着。
さすがに係員も来ていないのでしばらく車内で仮眠を取った。
仮眠を取っている最中、次から次へと車が来るのであまり寝られず、
そうこうしているうちに4時30分頃に係員がやってきた。


※早朝開園は少しだけ通常料金より割高

撮影場所は広くないのでカメラマンが多いのなら少しでも早く撮影場所を確保しておきたいので、
入場ゲートで待機しようと思ったら既に先客が1人いた。
どうやら常連さんらしく、現地でドローンを飛ばしたりライブ中継をしたりなど、
開園前にいろいろお話を聞かせてもらった。
常連さんが先頭に並んでいたということもあってか、
5時を前にして早めに開場。
暗い夜道を常連さんの後を着いて現地に到着。
今日はキャンプ客が一組もいなかったので山頂も当然誰もいない。
あまりの暗さでどこで撮れば良いのか逆に悩むが、
とりあえず太陽が上がる方向に向かって場所を確保。
次から次へやってくるカメラマンも各自場所を確保していきあっという間に隙間無く三脚で埋まった。
去年は6時開園でも初の試みということもあって撮影スペースに余裕があったような気がするが、
今年はSNSの影響なのかかなり人気になっている。


※立って撮るとこんな感じ。道路が目立つ



※座って撮るとこんな感じ。道路は目立たないがコスモスが目立つ

東の空が明るくなるにつれて山頂周辺も肉眼で見えるようになってきた。
コスモスは見事に満開で去年に比べるとコスモスの身長が低いような気がする。
そのお蔭で斜面一面にコスモスの絨毯となっていた。
コスモスと雲海、朝焼けを一緒に撮ることが目的だが、
道路や鉄塔など余計なものまで写ってしまうのが難点で、
辺り一面コスモス畑という絵柄ではない。
少しでも目立たないように広角レンズを付けて構図を練る。
既にカメラマンで一杯なので身動きが取れず構図はかなり絞られてしまった。
その肝心の雲海は若干出ているように見えるが思ったほどでもなかった。
太陽が昇れば雲海が出ることもあるので期待しながらその時を待った。


※山頂は狭いので撮影場所はあっという間にカメラマンで埋まる。


※朝一番の日差しを浴びるコスモスが綺麗




時間が経つにつれて空が明るくなりコスモスも色に深さが出て来たところで撮影を始める。
ただ同じ写真を増産しても仕方ないのでなるべく撮影はせずここぞという時のためにシャッターチャンスを待つ。
上空に雲でも出れば良いが今日は幸か不幸か雲一つない晴天だった。
6時20分、太陽が顔を覗かし眩しい光が当たり始めるこの瞬間がクライマックスだった。
太陽が上がると山頂での撮影を他のカメラマンに譲り麓を散策。
朝一番の日差しを浴びるコスモスはとても綺麗で、
別に山頂でなくても雲海やコスモスは撮れるので無理に山頂に拘る必要は無いかもしれない。
せっかくなのでコスモス畑で撮影しようかと思ったが、
去年似たようなのを撮っているので今回は1カットのみ。
もう少し時間をかければ良い写真が撮れたかもしれないが、
仕事疲れの中での早朝撮影と10月の朝とは思えないくらい暑い日差しに体力が奪われこのまま撮影は終了。
この後、コロナワクチン接種があるので今日は早めに撤収することにした。



早朝開園は通常料金の1.5倍の1200円と少し高く設定されているが、
それでも駐車場はそれなりに車が止まっている。
ちなみに翌朝は早朝から開園前の行列が出来て、
キャンプ客も合わせると150人くらい集まったらしい。
カメラマンのマナー問題もあったらしいし来年は果たしてどうなることやら。





潮崎神社秋季大祭コロナ収束祈願花火〜広島県福山市

世羅の帰りに今夜の花火現場を見ておこうと松永湾周辺を走ってみた。
と言っても仕事で毎日見ているので今年はここで撮ろうと目星は付けていた。
せっかくなので主催者である潮崎神社を参拝。
川から直接境内に上がれる雁木があり、
かつて潮崎神社がこの街にとってどんな存在だったのか僅かながら触れることが出来たような気がした。





再び松永湾に戻ってきたのは17時頃。
南松永の海岸沿いはどこから情報を得たのか早くからカメラマンがスタバイしていた。
去年は台船から上がったが今年は埠頭の先端から上がる噂を聞いて、
でも本当は台船から上がるだろうと思っていたが現場を見ると本当に埠頭の先端に筒場があった。
よく見ると何やら幅広くセットしているのでこれは去年とは違う演出があるに違いない。
そう考えると少しでも正面から狙いたいのでハローズかドン・キホーテの隣から狙おうと思っていたが、
時間帯的に干潮のど真ん中で松永湾に干潟が広がっており、
これでは夜の暗闇に花火が上がっても水面が無ければ意味が無い。
それならわざわざ遠い所で撮るより少しでも近い所で撮ろうと、
公園の南側、所謂、最前列で狙うことにした。



時間が経つにつれて地元中学生らしき子供たちが増えてきて、
花火目的なのかそれともただの溜まり場なのか、
どちらにしても大声で叫んだり自転車を乗り回したりするのが好きな年頃のようだ。
19時00分、花火が打ち上がる。
約15分、単発がメインで特に派手な演出は無いが、
最後にパイロを絡ませた3ヶ所打ちは去年には無い豪華な演出を見せてくれた。
どのくらい人が集まったのかわからないが、
かなり車が止まっているようなのでそれなりに人が集まっていたのかもしれない。
家は目と鼻の先だがしばらく公園から出れそうにないので、
最近出来たドン・キホーテで晩御飯を買って帰ることにした。






写真館 二千年一夜