男木島の水仙〜香川県高松市

朝6時00分、高松市内で朝を迎える。
今日も澄み切った青空が広がり絶好の男木島日和になりそうだった。
フェリー乗り場周辺や高松駅付近は駐車料金が高いが、
1歩少し離れると500円/日で止められる駐車場があるので、
予め目を付けていた駐車場に車を止めてフェリー乗り場へ向かう。







コンビニで朝食を買い8時00分発の待ち時間の間に朝食を済ませる。
何度も訪れている見慣れた高松港だが、朝は人通りも少なく静かな港を見ながら朝食を食べるのも風情があって良い。
時期によっては大勢訪れるらしい男木島行きのフェリーだが、今日はさほど乗客の姿はいない。
それよりも始発のフェリーが着いてから降りて来る車の台数の多さに驚いた。
フェリーは女木島に寄ってから男木島に向かい約50分のクルーズ。
風は強かったが瀬戸内海を楽しめる気持ちの良い船旅にどこか凄い遠い所へ来たような感じになる。
宇野港からのフェリーが廃航になってもうすっかり海から高松港を眺めていなかったので懐かしくも思った。


※めおんは今月末でお役目終了


※女木島に寄港。ちなみに男木島行きの切符だけでは下船出来ない。下船するには女木島行きの切符が必要となる。

8時50分、男木島に到着。
予定としてはまず灯台とその周辺に咲いている水仙を撮影し、
後は帰りのフェリーまでの待ち時間を利用して猫に触れ合うつもりだったが、
今日は港を降りても猫1匹姿が見当たらない。
灯台へ行く途中に1匹見かけたが結局、これが最初で最後の島猫だった。
男木島は猫の島として有名だったはずなのに。
片道1.3キロの道のりを歩いて9時15分に灯台に到着。
道は車1台通れるような狭い道だがアップダウンが無くて歩きやすい道だった。


※白くない灯台は珍しいとか。

120年の歴史をもつ全国的にも珍しい無塗装、庵治石造りの灯台は、「日本の灯台50選」にも選ばれている。
島の北側の位置しているので灯台周辺は日差しが当たっているが、
水仙が咲いている斜面はまだ日差しが当たっていないので、
何のために早く来たのか意味が無いが、
日差しが当たるまで周辺を散策して構図を練る。
灯台周辺に水仙が咲いているが、灯台から遊歩道を上がっていくと第二水仙郷があり、
瀬戸内海や豊島を眺めることが出来る。
青い海に水仙郷だけでも絵になるが割と頻繁に貨物船が通るのでアクセントになって良い。
9時40分あたりから徐々に日差しが当たりだし、全体的に当たりだしたのは10時を過ぎた辺りから。
始発の乗客から考えると混雑することは無く、何人か遭遇した程度で観光客はあまり見かけなかった。
お蔭でストレス無く撮影をすることが出来たが、当初の目標だった灯台と水仙を一緒に撮ることが出来なかったのが心残りだった。


※灯台と水仙を一緒に撮るのはこれが限界







第二水仙郷からさらに上がった所に第一水仙郷があるらしいが、
それらしき場所はあったがそこが第一水仙郷かどうかまではわからなかった。
どちらにしても第二水仙郷で思いのほかフィルムを消費したので撮れ高は十分。
遊歩道沿いにも水仙が植えられており急な坂道が続くがそれなりに楽しいハイキングだった。
展望台もあるようだが立ち寄らず遊歩道を下っていくが、
その道が上がりとは正反対で悪路で余計な体力を使ってしまった。
もし体力に自信の無い人や時間に限りがある人は海岸沿いの道を灯台まで行き、
第二水仙郷で引き返すことをオススメしたい。
何も知らずに展望台を目指して上がって来る人もいたが、きっと大変な思いをしたことだろう。
いや上がる方がまだ楽かもしれない。
落ち葉で階段が見えない道をどれだけ滑らないように気を付けながら下って行ったことか。


※ピンク色が水仙がたくさん見学出来る。青色は道が険しい

12時頃に港まで戻り、少し時間があったので無料休憩所へ行ってみると、
タコ飯がまだ残っていたので昼食がてら頂くことにした。
管理人の話によると今日は第二便に大勢の観光客が訪れて殆どが売り切れたらしい。
島にいた猫も去勢や避妊が進んで120匹居た猫も今では70匹まで減ったとか。
今日は観光客が大勢訪れてビックリしているのかどこかへ隠れているようで、
普段はいつも休憩所の番をしている猫もどこかへ隠れているのかもしれない。


※無料休憩所にて

13時00分発のフェリーに乗って男木島を後にする。
もう少し島内を散策すれば猫に逢えたかもしれないが、
思いのほか疲れたので13時の便で帰ることにした。
今度いつ来れるかわからないが、機会があれば島で1泊してのんびり夕日を眺めて過ごすのも良さそうだ。
その時は猫と戯れながら撮影出来たらいいな。







写真館 二千年一夜