さくらおろち湖湖上花火大会〜島根県横田町

公式に発表された花火大会は久しぶりだったが、
小原ダムで上がる花火は2015年ぶりということで随分間が空いてしまった。
その時はダムロックというフェスが近くで行われており、
花火自体はフェスと関連していないがフェスに合わせて花火を上げるとか上げないとかで、
そもそも打ち上げ時刻もわからない状態で延々と待たされた記憶しか残っていない(苦笑)
ここ数年は灰示花火が担当となって短時間ながら何やら凄い演出を披露しているようなので楽しみにしていた。





紅葉シーズンの11月第一日曜日ということで、
尾道松江道路沿線沿いの山々は綺麗に色付いて運転しているだけで気持ち良い。
天気予報では雨だったが数日前に劇的に晴れに変わり今日は朝から晴天が広がっていた。
そうとわかっていれば今日もどこか紅葉を撮りに行っていたのに、
さすがに昨日の疲れで今日は花火撮影に向けて体力を回復するため14時に家を出た。
小原ダムまで直行するつもりだったが、
途中、紅葉の名所である可部屋集成館に寄ってみた。
15時30分、着いた時は園内の紅葉が西日に当たってとても綺麗だったが、
全体的に既に陰っているので入園料を払って庭園に行くべきか迷ってしまった。
そんなに高くないしせっかくなので400円払って庭園を見学。
やはり訪れる時間帯が遅くせめて14時までに来ていれば感動具合が違っていた。
ただ昔の建物が現存されて訪れる時間帯が遅かったことから人も疎らで独特な世界観を感じることが出来た。
タイミングが合えば綺麗な紅葉が見れそうなので撮影は次の機会にとっておくことにした。







小原ダムに着いたのは16時30分頃。
一般公開している花火大会ということで駐車場は混雑しているかと思ったがさほど混雑してなかった。
ところがカメラマンの数が驚くほど多く、今日は何か有名な花火大会ですか?と言わんばかりの人数だった。
それでも撮影する場所は広範囲にあるので一応三脚を置いて様子見。
花火の演出から出来るだけ正面で見たいが、
少し距離を取った方が撮影はしやすいので候補地をいくつか考えていたが、
会場でアナウンスがあるので花火進行が分かりやすいということで会場から狙うことにした。



打ち上げまで2時間あるので筒場へ行って灰示花火さんやドローン部隊と挨拶と演出のレクチャーを受け、
そうこうしているうちに太陽も沈み辺りも暗くなってきたので会場まで戻る。
去年は雨上がりということもあって煙が停滞してほぼ見えない状態だったらしいが、
今年は澄み切った夕暮れ空なので条件的にはかなり良い方だと思う。
ただ秋の山間部や夜になると風が止み湿度が上がるので出来ることなら空が真っ暗になる前には花火を上げた方が良いのだが、
19時打ち上げだと少し微妙な時間帯。
時間が経つにつれて駐車場もかなり車で埋まり会場もそれなりに混雑してきた。
そして子供たちのカウントダウンで花火が打ち上がった。
ボート競技施設の撮影場所から筒場まで約400mと肉眼では感じられないが意外に離れている。
最大5号玉が上がるので湖面を入れるなら28mmの横構図だと厳しいので広角レンズを装着。
ただ横構図だといつも仕上がった時に物足りなさを感じるので両サイドをカットして縦構図でも良かったかもしれないが、
こういう時は2台態勢で撮っても良いが大概2頭追って1頭も得ることが出来ていない。
プログラムは大きく5つに分かれて、
1パートごとに子供たちのカウントダウンで始まる。
公表はされているかわからないが鬼滅の刃をイメージしており、
最後は灰示花火、恒例のオロチスターマインという内容。
各パート約1分でトータルでいえば約5分の花火。
決して凄い規模でなければ物足りないという人もいるかもしれない。
それでも最後のオロチスターマインが披露された時は会場から凄い歓声が起こり、
これを撮りたいがために多くのカメラマンが集まっていた。
花火をあまり撮らないと言っていたカメラマンも、
これを切っ掛けに花火に嵌るかもしれないと言っていたが、
それくらい灰示花火の演出は人を動かせるものがあった。
年々進化して行くオロチスターマインは今後どのように成長していくかわからないが、
きっとおろち湖の花火大会の名物として広まっていくに違いない。



撮影を終えて機材を片付けているとやはり湿度で三脚が少し湿っていた。
油断しているとレンズも曇ってしまうので撮影ギリギリまでカメラを露出させないように気を付けた方が良い。
帰りは木次から帰ろうと思ったが、
吉田インターの案内板に誘われて行ってしまったが、
途中、道を間違えてえらい目にあった。
次は大人しく木次インターから帰ろう。





写真館 二千年一夜