清水寺〜島根県安来市

先週は土日とも天気が悪かったので今シーズン初めての桜撮影となった。
当初、1泊2日で四国へ行く計画があったが日曜日の雨の予報が変わらず急遽、日帰り出来る山陰に変更。
土曜日が何とか晴れマークが付いたので今シーズン、休みと青空が重なる貴重な1日になりそうだ。
今年は桜の開花が早かったものの満開になるまで凄く時間がかかっているようで、
島根県内ではそれなりに見頃を迎えているようだが、
鳥取県内はまだ早く、同じ隣通しの山陰でも開花の様子が違うのは何故だろうか。
せっかく行ったのに満開になっていなければ虚しいので、
とりあえず確実に満開になっている場所を押さえておきたかったので、
予定には無かったが数日前にニュースになっていた清水寺を最初の撮影場所に決めた。





6時30分、出発。
既に外は明るく朝から天気は良さそうだったがGPVの予報では雲の多い予報となっており、
この予報ならまず出かけていないが他の天気予報サイトは晴れマークが付いているので何とか青空と日差しに期待したい。
今回は午後から曇りの予報ということもあって少しでも時間を稼ぎたいので安来インターまで専用道路を走って9時10分、清水寺に到着。
何年か前に紅葉撮影に訪れて以来だがあまり印象に残っていない。
駐車場には殆ど車が止まっておらず、どうやら桜の名所にしてはあまり人気が無いのだろうか。
何組かの夫婦連れを見かけた程度だった。
駐車場から参道の階段をしばらく歩いて三重塔へ向かう。



現地に着いて目に入った景色を見て落胆。
桜の本数は少ない、その桜に9時30分になっても日差しが当たっていない。
何やら作業をしているのか軽トラックが止まっている。
肝心の三重塔に木々が成長して少しだけ隠している。
ポスターを見ると三重塔と桜が綺麗に写っているがきっと何年も前に撮られたものだろう。
せっかく青空が出ているのに完全に一発目を間違えた。
時間が勿体ないのでこのまま帰ろうかと思ったが、
時間が経つにつれて桜に日差しが一部当たっているので、
苦し紛れに構図を練って1カットのみ撮影。



駐車場に戻る頃には徐々に人が増えて駐車場にも車が埋まっていたが、
桜の名所にしてはあまりにも桜の規模が小さすぎて、
何故にここが名所として紹介されているのか不思議でならなかった。
ただ清水寺自体は独特の雰囲気があって、
朝早くから厄払いをしている人もいたので寺院仏閣好きには良いかもしれない。
もし桜や紅葉を狙うなら昼前から昼過ぎが良いと思うが、
混雑の中で無理して訪れようとは思うかどうかはわからない。


豊房の桜並木〜鳥取県大山町

安来インターから大山インターまで移動。
県道158号線を大山方向に南下して県道305号を左折したところに桜並木がある。
10時30分、桜並木の近くにある空き地に車を止める。
有名な桜並木だと思ったが訪れる人は数組の家族がいるかいないか程度で閑散としていた。
毎回気になっていた桜スポットだったが意外と見頃が早くタイミングを逃していたが、
今回、ようやく満開に合わせて訪れることが出来た。
とは言っても数日前まで5分咲で前日は7分咲。
週末に満開になるか心配したが、もう数日先であればもっと見応えがあったに違いない。
ここの桜並木は大山北壁と一緒に撮れる場所で、
桜と大山という組み合わせは探せばいくらでもあろうだろうけど、
桜並木となると私の知る限りではここ豊房しか知らない。



早速撮影しようと思ったが、
何と道路沿いにソーラーパネルの工事が行われており、
もちろんそれをカットして撮影することも出来るが、
自然豊かな場所に人工物があると気分的に何か盛り上がりが欠けてしまい、
せっかく楽しみに来たのに思ったほど感動しなかった。
空も薄ら雲が出ていたこともあり、
もう少し早く来ていればまた感動も違っていたのかと思うと安来を朝一に持ってきたのは失敗だった。
一応、何カットか撮影してはみたが、もし次に撮影する機会があれば朝一の日差しが当たるタイミングで狙ってみたい。



北側から見る大山は滅多に機会が無いので意外と新鮮で、
公園にたくさん桜が咲いている場所もあるので時間をかけて探せば大山と一緒に撮れるかもしれない。
今日は生憎、時間が無かったのでこれも次の機会ということで。







上法万のヤマザクラ〜鳥取県琴浦町

事前調査をしている時、琴浦町に1本桜の山桜があることを知った。
ちょうど見頃を迎えているということで寄ってみた。
琴浦東インターを降りて県道44号をしばらく南下すると案内板があるのだが、
それを知らずに早めに左折したものだから狭い道に迷い込みながらも何とか到着。
12時00分、無名の山桜と思っていたが記事に出たこともあって意外と訪れている人が多かった。
ただすぐ飽きるのか滞在時間は短く記念撮影をしてすぐどこかへ行ってしまう人が殆ど。
地元の人がライトアップの時に何か催しをするのか準備をしていた。



樹齢約80年と若い山桜なので樹高が短いが枝が左右に広がる珍しい姿にどうやって撮ろうか考えながら構図を練る。
距離が空くと単純な姿に映るので、何とかこの枝ぶりの凄さを出したいと接近して狙ってみた。
日差しが薄い雲に隠れて重いのか時間がかかったが、
日差しが出た瞬間を狙ってシャッターを切った。


極楽寺の枝垂れ桜〜鳥取県倉吉市

12時50分、せっかく琴浦に来たのなら牛骨ラーメンを食べたいので、
ちょうど琴浦東インターの近くに有名な店があるので寄って腹ごしらえして次の目的地へ向かう。
国道9号線に出れば良かったのだが、何を思ったのか県道151号線を走ってしまい倉吉市内へと来てしまった。
後で寄る予定だった極楽寺の近くまで来たので先にそっちへ寄ることにした。



14時00分、極楽寺に来るのは随分久しぶりだがこんなに倉吉市街地の中にあるとは思わなかった。
大きな案内板が無いので事前に場所を把握していなければ道に迷っていたかもしれない。
駐車場はそれなりに広いがそこへ行くまでの坂道が狭く対向車が来ればすれ違えない。
本来なら対向車と遭遇することは滅多に無いのだろうけど、
桜が咲く今の時期は行き来に気を付けなければならない。

それにしてもこんなに人が多かったか?というくらい駐車場はほぼ満車状態で境内にも人が大勢いた。
先に極楽寺に訪れたのが正解だったようで、
辛うじて霞みかかった空から日差しが桜に当たって薄いピンク色に染まって綺麗だった。
ただ桜の周りには人がたくさん居て思い通りの撮影が出来ず、
訪れるタイミングとしては朝が良さそうだった。



極楽寺の枝垂れ桜は適当に切り上げて北栄町へ向かう。
北栄町に並ぶ風力発電のプロペラ群の周辺に菜の花畑があるはずなのだが、
現地へ行ってみるとそれらしきものが無く、キャンプ場の人に尋ねてみたが結局わからずじまい。
少し足を延ばして湖山池に行ってみた。
菜の花と桜が一緒に撮れる場所で期待していたが菜の花は殆ど咲いておらず桜もまだ5分咲程度。
それでも大勢の家族連れで賑わっている中、とりあえず島の周囲を散策して機材の出番は無かった。



枝垂れ桜のライトアップ撮影のため極楽寺に戻ったのは18時頃。
午後の混雑に比べたら随分落ち着いてこのまま誰もいなくなると思ったのだが、
暗くなるにつれて徐々に人が増えて来た。
近くに有名な桜の公園があるのにわざわざ極楽寺へ来るのはそれだけ人気があるからなのだろうか。
18時40分頃から撮影を開始したが、結局思い通りの撮影が出来ず、
構図的には午後とさほど変わらなかったが、
夕方から風が強くてかなり枝が揺れていたので何かしら面白い絵に仕上がってくれていることを願いたい。



貴重な日差しと青空の中での桜撮影だったが、
朝の選択ミスが尾を引いて今日1日何となく中途半端な形で終わってしまったのが悔やまれる。
倉吉からの帰りルートはいくつかあるが、
山道を走るのも疲れるので山陰道を走って帰ることにした。
多少高速料金は発生するが信号もカーブもストレスも無い3時間の道のりは意外と快適で、
遠いと思っていた鳥取が少しだけ近くに感じたような気がした。







写真館 二千年一夜