岩間沈下橋〜高知県西土佐村

四万十市で一夜を過ごして今日は四万十川沿いに遡上しながら途中、気になるポイントを撮影しながら家に向かう。
9時40分、まずは岩間沈下橋に寄ってみる。
国道441号線沿いにあり、実は2週間前にも黒尊渓谷の時に訪れている。
国道沿いということもあるが四万十川を代表する沈下橋ということもあり、
観光客が訪れるほどの定番スポットなのでなかなか撮影することがなかったが、
今日は朝が早いこともあって人も疎ら。
ただこの季節にこの時間帯だと沈下橋周辺に日差しが当たらず、
太陽がもう少し上がるまでしばし河原を歩いて時間潰し。
夏と違って雨の少ない今の時期は川の水位が低くて底が見えるくらい透明度があり、
河原も広くて以前夏に見た時よりも雰囲気が違うところが新たな発見でもあった。
しかしよく見ると何やら泡がどこからとなく流れてきて、
これは生活排水?と思ってちょっとショック。
※後に調べてみると泡は生活排水では無く、自然による泡の発生らしい。







10時20分くらいまで粘ってみたが、山の斜面に日差しが当たらず、
それでもほぼ日差しが当たっていたので撮影。
紅葉を期待したが山は今の時期が秋だと思わせないくらい緑一色。
それだけ林業が盛んな所だったのだろうか。
雲1つない澄み切った青空で見る四万十川はとても居心地が良くて、
もうしばらく居たかったが帰るのが遅くなるので次へと向かった。




第一三島沈下橋と予土線〜高知県十川村

四万十川をさらに遡上して国道381号線になると四万十川の姿が一変して岩がゴロゴロ険しさを見せるようになる。
この辺りから予土線が四万十川沿いに走るので、
どことなく廃線になった三江線と似ていて懐かしさを感じる。
2週間前にこの道を通った時にまた撮りたいなぁと思っていたので、
時間が合えば寄ってみようということで十川までやってきた。
予土線と言えばやはり第一三島沈下橋と一緒に撮れる第4四万十川橋梁が代表する場所で、
ここは以前も撮影しているがどうしても撮り直しがしたかったので再びやってきた。
土佐昭和駅発の11時17分に何とか間に合い急いで構図を決める。
日差しが橋梁全体に当たっているが時期的にサイド光なので影が付いて立体感があるのが良い。
近くに踏切が無いので通過するタイミングがわからず耳をすませながらその瞬間を待つ。
11時17分発から5分ほど経ってから橋梁を通過して土佐大正駅へ向かって走り抜けた。
車両がトロッコ列車(通称:しまんトロッコ)だったのは意外だったが山吹色の綺麗な車両でもう少しじっくり見てみたかった。
後で予定表を見ると12月はトロッコとの連結が無いのでこの日がシーズン最後の運行だったのかも。



この後、20分後に土佐大正駅発の列車がやってくるのでそのまま残って同じ場所から狙う。
今日は雲一つない青空なので雲で太陽が隠れる心配も無く安心して撮影が出来た。
下りは新幹線の格好したホビートレインで、
新幹線並みに勢いよく走り抜けて橋梁なのでもう少しゆっくり走ってくれれば良いのにもう少しじっくり見たかった。





長者の大イチョウ〜高知県仁淀村

予土線撮影後、十川から宇和島経由で帰るか、
仁淀川経由で帰るか朝から迷っていた。
宇和島経由ならかなり迂回することになるが早く家に帰れる一方、
仁淀川経由なら長者の大イチョウの撮影をして帰ることが出来るが、
まだ一度も走ったことの無い国道439号線の難道を走らなければならない。
とりあえず道の駅大正で昼食を取りながら考えた結果、
国道439号線を北上して仁淀川を目指すことにした。
梼原川沿いを走る狭い蛇行道で予想以上に時間がかかったが、
そんな山深いところにも集落があり生活があることに驚かされた。
無事に津野町に入り2週間前に訪れた白竜湖は素通り。
15時10分、大正から出発して2時間かかったが何とか長者地区に到着。
イチョウの案内板は見当たらなかったが、
国道沿いを走っていると目に入るので迷うことは無かった。



全国的にイチョウに関しては色付きが遅かったようで、
色付く前に落葉してしまう所もあったらしいが、
長者の大イチョウも見頃を迎える前に寒気が入って強風で落葉してしてしまった。
既に見頃は過ぎて観光協会の情報では半分くらいが落葉しているとのことだったが、
それでも西日が当たる姿がとても綺麗で輝いていた。
これが満開だったらと思うとちょっと残念だったがいつか満開の姿を見てみたい。
長者地区は高知の山奥にしては何故か4階建てのアパートがあったり独特の発展を遂げており、
そんな中で見える段々畑が溶け込んでいるところが高知の山奥らしさが見え隠れして面白い。
イチョウ周辺は電線が多くて撮れる角度は小高い墓地からの1ヵ所のみ。
この時間でも西日が当たってくれていて、しかもまさに絶好のタイミングだった。
上空は薄ら雲が出ており秋らしい空になっていた。



少し早いが撮影はこれで終了。
帰りは二週間前と同じルートで帰る。
色付いていた紅葉も二週間経ってすっかり晩秋の光景になっていた。





写真館 二千年一夜