冨士山のツツジ〜愛媛県大洲市

去年のGWに大洲の冨士山へ行きたかったが、
進入道と駐車場が閉鎖されてしまい断念。
今年は絶対に行きたい!と思っていた最中、
またしてもGWを目前に進入道と駐車場が閉鎖された。
今年も無理かと思ったが、どうやら登山道があることがわかり、
入念な下調べを行い冨士山へ行くことを決めた。






今年のツツジは見頃が早くGWを待たずして見頃を迎えていた。
24日土曜日に行くつもりだったが生憎の天気だったので25日に決行。
5時までには現地に着いておきたいので家を出たのは2時頃。
しまなみ海道、松山道を経由して2時間30分ほどで大洲市内に到着。
山頂までの道のりは椿の路から歩いて向かうが、
ライトが無くても見える程度の明るさになるまで待って5時に出発。
椿の路といっても殆どが緩やかな階段が続き、
40分ほどかかるとの情報もあったが、椿の路はゆっくり歩いても10分ほどで道路に出る。
さらに10分ほど緩やかな遊歩道を上がっていくと山頂に辿り着き、
結果、椿の路から山頂までゆっくり歩いても20分から30分程度で着くことが出来た。





朝早くから冨士山に来た理由は、
満開になったツツジと雲海を一緒に撮ることが目的だったが、
現地に着いた時、いや松山道で内子に入った時から雲海は無理だと確信。
予報では90%以上の湿度だったが、体感的にさほど湿度は感じられず雲海にはならなかったようだ。
それなりに気温は低く風も無かったので雲海が発生する条件は整っていた方だったが、あと一歩及ばず。
それでも肱川方面は霧が溜まっていたので、太陽が昇れば大洲市内まで流れ込むことに期待する。
登山道の途中に視野が開ける場所もあったが、ツツジと一緒に撮るには難しそうなので、
とりあえず山頂まで上がり、太陽の上がる方向、ツツジ、雲海などを考えながら構図探し。
いろいろ歩いて回ったがこれという場所が見つからず、
展望の良い場所1ヵ所に絞って朝日が出るのを待つ。
もし大洲市内に雲海が広がっていれば満開のツツジと一緒に撮れる最高のシチュエーションだった。







日の出の時刻は5時28分。
空の明るさから太陽は大洲市街地から右に外れた所から上がるので逆光は避けられそうだが、
例年見頃を迎えるGWだともう少し左側に上がるので、やはり撮影する時期としてはGWが良いかもしれない。
山間部ということもあり定刻時刻になっても太陽の姿は見えないが、
周りに日差しが当たりだしたのは6時頃になってから。
霧なのか野焼きした煙が溜まっているのかわからないが、
時間が経つにつれて大洲市内にも霧が若干ではあるが流れ込んできた。
その霧が日差しに当たって綺麗だったが、もし雲海になっていたらどんな景色になっていただろうか。
ツツジ畑に日差しが当たりだすのは6時20分頃。
と言ってもスポット的に当たりだすので全体的に日差しが当たるのはまだまだ時間がかかりそうだ。



同じような写真を撮っても仕方ないので適当に切り上げて再び山頂付近を散策。
進入道が通行止めになっているので観光客やカメラマンに遭遇することは殆ど無く、
見かけるのは散歩している地元住民くらいで、
せめてこのご時世の中でも地元住民だけに満開になったツツジを楽しんでもらおうという意味で、
敢えて徒歩での入山は許可されているのかもしれない。
お蔭でほぼ貸し切り状態の中でのんびりツツジ見学をすることが出来た。
山頂から展望台、駐車場付近など散策してみたが、
日差しが当たらない所も多いことから殆ど撮影することは無かったので、
時間帯としては10時以降、もしくは午後から夕方にかけてが良いかもしれない。





8時30分、冨士山を下山。
上りと違って下りは足に負担がかかるのでそれはそれで辛い椿の路であった。
一応、進入口へ行ってみたがやはりバリケードが出来て進入出来ないようになっており、
その周辺も駐車禁止となっていた。
せっかくここまで来たし天気も良いので久しぶりに泉谷の棚田へ行ってみることにした。
五十崎から約20分、県道56号線を走っていくと案内板があるので自然と辿り着く。
9時50分、泉谷の棚田に到着。
棚田に水が数面張られていたが、殆どの田んぼは休耕地状態で残念な光景になっていた。



本来なら西条市の藤の名所に寄りたいところだが、
観覧自粛になっているところが殆どだったので今日の撮影はこれで終了。
高い交通費を払った割には思ったほど撮れ高が無い1日となってしまった。
しかしここまで来てタダでは帰らないのが自分の性格で、
以前から行ってみたいと思っていた桜千里にあるラーメン屋へわざわざ遠回りして行ってみた。
12時前で既に行列が出来ていたけど、何とか無事に食べることが出来た。
あっさり塩ベースで美味しかった。






写真館 二千年一夜