バレンタイン・キャンドルナイトin常山〜岡山県有漢町

今年に入ってからも多くのイベントがコロナ過で中止になる中、
岡山の山奥で小さなイベントが行われる。
花火も上がることから多くの来場者が予想されるが、
この状況下の中で開催に踏み切った主催者は大きな決断だったと思われるが、
逆に強行開催する理由がわからないが、どちらにしても花火が上がるイベントは非常にありがたい。





15時30分に家を出てから2時間くらいで会場に到着。
イベント会場である常山公園は数か月前に雲海撮影で撃沈した大平山の麓なので、
有漢町には滅多に行くことは無いが見慣れた景色で道のりは迷うことは無かった。
公園内の駐車場は決して広いとは言えないがそれでも半分も埋まっておらず、
本当に今日はイベントが行われるのか心配したが、
キャンドルの設置準備をしていたので予定通り行われるようだった。
撮影はお城の形をした展望台の麓から狙うつもりだったが、
それではキャンドルが目立たないので何かしら工夫をしなければいけない。
そう思いながら周辺を散策しながら構図を考える。
ちなみにお城の展望台はクジラの化石などが展示されており、
無料で入れるので時間潰しにはちょうど良い。
大平山の雲海スポットも見えるのできっと大平山の展望所からも見下ろせるのだろうけど、
前回訪れた時はまったく気付かなかった。
レストハウスは地元で作った素材を生かしたうどんが食べられるようで、
ちょっと食べてみたかったが既に営業時間は終えていた。



広場ではキャンドルに火が灯り今年はキャンドルで埋め尽くされたハート形になっている。
近くで見ると気付かなかったが、周りの人たちの会話でハート形と気付いたので、
少し小高い展望台の麓から見ると良いかもしれない。
キャンドルには地元の小・中学生が描いたものが並べられており、
家族連れがやってきては自分が描いたキャンドルを探しているほのぼのとした雰囲気だった。
薄暗くなって西の空も良い感じに晴れていたので、
予定になかったが思いのほか良かったのでキャンドルを撮影。
ただキャンドルを撮影するのは面白くないので、
ライトアップされた石の風車をアクセントに構図を練っていく。
ちなみにこの石の風車のオブジェ。
ただのオブジェではなく実際に風速2m以上で回るのだとか!?
実際に回る所を見てみたかったが今日は風が無いので大人しくしていた。






空も暗くなったところでキャンドル撮影は終了。
空いていた駐車場も徐々に埋まっていきいつしか満車に近いくらい混雑していた。
小さなステージには少し名の知れたアーティストを呼んでいるのかと思ったが、
どうやら地元の人によるギター弾き語りが披露されるいた。
時間が経つにつれてキャンドルエリアには大勢の人が見学しており、
この状況で花火が上がるのかと心配したが、
19時を回って芝生エリアから出ての観覧を呼び掛けていた。
こんな小さな街のイベントなのにわざわざ高梁市長が駆けつけて挨拶されるほど気合の入ったイベントだったことに驚いたが、
市長が出ると今日一番会場が沸いたような気がした。
19時10分くらいに花火が打ち上がる。
当初、展望台の麓から狙うことにしたがキャンドルを前景に入れることに拘っていたので、
芝生エリアの端から狙おうと思ったがなるべく正面から狙いたかったのでステージ上から撮影。
ライトアップされた石の風車は照明が落ちることもなく、
ステージ上の高さからキャンドルも良い感じに入ってまさに理想な構図となった。
距離的に少し近いかと思ったが2.5号玉が中心とした内容だったので28mmで何とか入り込んだ。
今年は例年に比べて1.5倍の玉数が打ち上げられ、音楽に合わせて激しく打ち上げられる。
また型物花火も4基披露されて久々に花火大会らしい雰囲気を感じられた。
小規模な内容は予めてわかっていたが、
近くで見る花火はたとえ中国製でも綺麗に見えるものだと改めて花火の良さを周りの人達と味わえて良かった。



19時30分に花火は終わったが、
遅くに訪れた人たちは花火が終わってもキャンドルを見て楽しんでいるようだった。
正直、キャンドルも花火もさほど期待はしていなかったのだが、
キャンドルも花火も思った以上に良くて、上空を見れば綺麗な星空が広がっており、
今日は本当に良い時間を過ごさせてもらった。
もう有漢にはしばらく来ることはないと思っていたが、
またいつか大平山で雲海撮影をリベンジしてみようかな。




写真館 二千年一夜