石ヶ谷峡〜広島県湯来町


今年の紅葉は例年より1週間見頃が早いと言われているが、
連日の穏やかな日々のお蔭で落葉もせず、例年通りの季節まで見頃が続いている。
今日は平日だったがあまりの天気の良さと、
週末に天気が崩れる予報から、今年こそはどうしても深入山に行きたかったので急遽出発することにした。
(ちなみに仕事はお休みなので時間を持て余していた)





本来なら早朝から現地に行きたかったが、思い立ったのが遅かったので9時に家を出発。
平日なので高速道路は割引が効かず下道で向かう。
高速なら1時間30分くらいで着くが、下道だと3時間くらい見なければならない。
以前よく走っていた志和からの山超えで安佐北区に入る。
平日とはいえ可部附近になると車も多くなかなか前に進まなかったが、
広島北ICを過ぎると車も信号も無い穏やかな川沿いの道となる。
最近はすっかり高速道路を利用しているので、滅多にこの辺を走ることも無くなったが、
少し奥に入っただけなのに太田川の鮮明度の高さに驚かされる。
今回は加計ではなく湯来経由で安芸太田町を目指す。
その途中にたまたま見つけた渓谷の案内板があったので、思わず立ち寄ってしまった。
聞いたことの無い渓谷名だが、地図にはモミジマークが付いていたので紅葉の名所らしい。
渓谷の遥か先に見える険しい山肌と綺麗に色付いた紅葉、
そして何といっても川の鮮明度の高さに心が洗われるようでとても美しい。
ただ渓谷に関しては少し物足りないものがあるが、
奥まで入れば渓谷美が待っているのかもしれない。
渓谷沿いに林道が続いており、車で行けないことも無いがあまりの悪路に進むことにためらいを感じ、
渓谷入り口に係り員らしき人は見当たらないが有料駐車場があるので、
歩いていくことも考えたが、今日は平日で人っ子一人いない不気味な林道を歩く勇気も無く今日は断念した。
家に帰ってネットで検索してみると、情報は結構載っていたので、地元の間では有名な渓谷なのかもしれない。
今回は撮影を見送ったが、機会があればじっくり散策すると面白い渓谷美に出会えるかもしれない。


※↑途中、立ち寄った湯来温泉

筒賀の大銀杏〜広島県筒賀村

小さい頃のかすかな記憶に残っている湯来温泉を横目に山超えの県道を走って筒賀村に入る。
竜頭峡も気になるが時間が無いので樹齢1000年以上のイチョウの木だけ寄り道。
土日は大勢の観光客は家族連れでまともに撮影出来ないが、
今日は平日なので誰一人いないと予想していた。
13時頃、現地に到着すると確かに観光客らしき人達はあまりいないが、
日曜日のお祭りの準備で神社周辺で幕を掛けている人がいた。
準備はすぐ終わりそうだったが、何もこのタイミングにしなくても・・・と待っているうちに、
次から次へと観光客や家族連れがやって来て、
平日でも結構訪れる人がいるものだ。
この迫力を写真で現わすには広角レンズでダイナミックに撮りたいところだが、
その分、人が入る確率も高くなるので、それなりにタイミングを計りながらの撮影となり、
予想外に時間を費やしてしまった。



色付きは見頃一歩手前。
もう1週間もすれば綺麗に色付くと同時に落ち葉の絨毯になっているに違いない。


深入山〜広島県戸河内町

戸河内から国道191号線を北上してさらに山奥へ入る。
さすが広島豪雪地帯である芸北に近づくと山の色付きが今までと格段に違う。
木々の品種の違いなのか雨量が北海道並の多さなのか、理由はよくわからないがとにかく紅葉が素晴らしい。
特に今年は色付きが良いのと落葉のペースが遅いことから、西日が当たる午後は最高の景色で出迎えてくれた。
久々に芸北の紅葉を見たが、これほど美しいと思ったことがあっただろうか。
少し進むだけで車を止めて写真を撮りたいと思ったが、
それではキリが無いので急いで今日の目的地である深入山へ向かう。



14時30分、深入山麓にあるいこいの村に到着。
深入山の登山口はいくつかあり、今回はいこいの村から登ってみることにするが、
その前にススキが綺麗だったのでその周辺で撮影。
気を取り直して登山開始。
西日が木々に当たって透過する葉っぱがとても綺麗。
そして熊の注意看板。
数日前に目撃情報があったらしいが、今日は平日であまり人もいないので熊の出没率は高いかもしれない。
午後ということもあって登山客もそれなりに見かけたので心配はしていないが、
それでも恐怖心が全く無いといえば嘘になる。
片道1時間の山頂を目指しながら、登っては撮影、そしてまた登っては撮影・・・まったく先に進まない。
階段が続く山道なので比較的歩きやすく、これなら山頂まで楽勝だと思った矢先、
熊より恐ろしいハチが通せんぼしている。
遠くてよくわからないが、大きさからしてスズメバチの可能性が高く、
無理して突破するにはあまりにも危険過ぎるので断念して引き返す。

15時30分、下山してくる登山客が目立ち、これから登山する人たちの格好を見るからに観光客がチラホラ。
それでもまったくいないより心強いので気を取り直して山頂を目指す。
南口と西口があったが、ススキが綺麗な南口からスタート。
先ほどの東口は階段があって登りやすかったが、
南口は斜めになっている道が続き滑りやすい。
登りはまだ良いが下りはかなり膝や腿に負担がかかりそう。
約40分かけて登ると断念した東口と合流する8合目になる。
登り口から8合目までがススキが逆光に当たりとても綺麗で、
時間に限らず撮影ポイントの多い登山道だと思った。
10分ほどで山頂に到着したが、山頂まで登るとススキは無く、
周辺の山々が見渡す大パノラマが楽しめるが撮影するには平凡過ぎる。


※南登山口スタート地点と8合目のラピュタ道?

帰りは西側の林間ルートが比較的歩きやすいと登山客に教えてもらったが、
西側は太陽が山に隠れて、しかも林間ルートというだけあって薄暗い道が続きそうなので、
来た道を戻ることにした。
これは時刻が既に17時に近づいていたので、少しでも太陽が見える道を歩きたかったのと、
ほぼ一直線の道のりでゴールが真下なので気分的に安心感がある。
ただ登り以上に足に負担がかかる下山道なので、予想していた以上に早く下山出来たが足はガクガクになった。



深入山には過去にも何度か訪れたことがあるが、
本越を入れて撮影登山は初めてだったが、
想像以上に紅葉とススキが綺麗であり、
こうなると今度は朝日を浴びる深入山を見たくなってきた。
その時は本当に熊に気を付けなければならないかもしれない。
17時30分、太陽が沈んでから辺りが暗くなるのが本当に早いので、
あのまま林間ルートを下山していたらとんでもない目に遭っていたかもしれない。
次は林間ルートと西口登山に挑戦したい。
果たしてどんな景色が待っているのだろうか。



写真館 二千年一夜