加茂二十三夜祭〜島根県加茂町
毎年7月23日に島根県加茂町で行われるお祭りで今年は日曜日の開催となり、ようやく行く機会が訪れた。
17時過ぎに加茂町に到着。
国道54号線沿いにある加茂町は尾道松江線が開通する前は何度も通過した見れ慣れた景色だが、
加茂町の街を散策するのは初めてで、どんな景色が待っているのか楽しみ。
臨時駐車場はこの時間でさえ余裕で空いていたので先に夕ご飯を済ませるべくドライブイン加茂へ向かう。
昭和47年に開業したドライブイン加茂は、国道54号沿いの飲食店では一番古い歴史があり、
正統派オムライスが食べられるということで花火と同じくらい、いや花火以上に期待していたが、
地元米である仁多米を使っているだけにとても美味しかった。
今度は違う料理も食べてみたい。

臨時駐車場は国道54号線沿いにあるラメールとその隣にある、かもてらす。
いつも国道54号線を走る度に、この怪しげな建物は何だろうか!?と不思議に思ったが、
まさかその建物の駐車場に車を止める日が来るとは。
ラメールから少し歩いたところに赤川があり、土手に花火が設置されているのを見て、
3号玉を中心に2000発が打ち上がる小規模的な内容だと予想。
田んぼの真ん中にも白いシートが被せてあったのを見かけ、
てっきり農機具か何かを被せているのだと思っていたが、まさか大玉の筒だと後で知ることになる。

赤川の土手を降りると商店街の道沿いに露店が並び広場ではステージやビアガーデン会場となって盛り上がっていた。
石州瓦の民家が所狭しと建っていたり古い白壁造りの蔵があったり、
駅前辺りは開発整地され綺麗な建物が建っていたり、小さな町の中に今と昔が重なり合っている。
そんな町の中で行われる二十三夜祭は250年続いているというのだから、
僅かに残っている古い建物を見ていると歴史の深さを感じさせられる。

露店などお祭りの雰囲気を楽しみながら散策していると、
何やら賑やかな太鼓や掛け声が聞こえてきた。
どうやら左義長行列という恒例行事で、子供たちが太鼓を叩きながら神輿の巡行が行わる。
固定日のお祭りは意味が深くて歴史も古いものが多いが、
このお祭りはどことなく独特な雰囲気があって面白い。

赤川の橋上が撮影するには無難だが人が歩くたびに微妙に揺れて気分が悪くなりそうだった。
橋げたの上だと揺れないのでここで撮ろうかと思ったが、立ち止まっての観覧は禁止らしい。
橋の上が駄目なら橋の端から狙おうと機材をセットしてみたが、
橋の端だと川の水面が入らず川花火らしい構図にならず、
廻りに灯かりも無ければ脇役と言われる存在が無いのでどうも絵的に面白くない。
しかしそうこうしているうちに時刻は花火打上の20時10分がやってきた。
赤川沿いの県道は花火打上10分前に通行止めにして、あっという間に観覧場所となり、
地元の人はそれを知っているのか混雑のピークはとても遅く、
臨時駐車場が18時になっても空いていた理由がわかる。
そういえば貰ったチラシを見ると、花火大会の名称は赤川花火大会と記載されており、
加茂町に流れる赤川の土手で打ち上げるから赤川花火大会。
山形県で行われる花火大会と名称が同じというのは花火通しかわからないが、
加茂の花火も山形に負けないくらい凄い!と主催者はそこに拘っているかはわからない。
20時10分、花火が打ち上がる。
最初からのんびりした展開で撮影していてもどことなく面白くない。
貴重な日曜日開催で次いつ来られるかわからないので後悔はしたくない。
本来は祭りの雰囲気を絡ませる構図が良いが、
加茂のシンボルであるラメールを絡ませて撮れないものかと掟破りの場所移動。
暗くてわからなかったが県道の反対側の土手も多くの観覧客で埋まっており、
人を掻き分けてラメールまで戻ってきた。
残念ながらラメールはライトアップされておらず一緒に撮るのは難しそうだったが、
かもてらすの周辺が明るく、その背後から花火が上がるので絵的にスッキリした構図になりそうだった。
幸い周りに観覧者もいないので撮影はしやすく、予想外の大玉も上がり撮影はそれなりに楽しめたような気がする。
予定より少し早く20時40分くらいに冠菊の迫力ある連打で終了。
大玉が上がるとわかっていればもう少し撮影場所の選択肢があったと思うと、どうしても後悔してしまうが、
今回の撮影がよい感じに仕上がっていてくれることに期待したい。
駐車場近くに移動して撮影したものだから、帰りはすんなり脱出。
21時前に花火が終わりスムーズに帰れるのは体力的にも楽で、翌日の仕事のことを考えるとありがたい。
写真館 二千年一夜