番所の棚田〜熊本県菊鹿町
大町町を朝5時に出発して南関ICを目指す。
山鹿市内を通り過ぎて県道9号線を北上していくと番所の棚田がある。
7時00分、出発してから2時間くらいで番所の棚田に到着。
棚田に朝一番の日差しが当たることを期待して来てみたが、
生憎のどんよりした寒い朝となり期待通りの景色を見ることは出来なかった。
それでも雲と雲の隙間から日差しを期待して棚田内を歩いて構図を練る。
彼岸花で有名な棚田なので朝早くからカメラマンや観光客がいたが、
思ったほどの混雑は無く撮影はしやすかった。
今年は雨と晴れが極端だったのか、
既に色褪せている彼岸花もあれば、まだ蕾も多くあり本来の姿とは少し違っているのかもしれないが、
それでも今が見頃であろう光景に日差しが当たれば絵になって美しかったに違いない。
今日は最後まで日差しは期待出来ず、数カ所撮影して終了。
またいつかリベンジをしたい。


美生の棚田、天神木場の棚田〜熊本県東陽村
植木ICから九州道を南下して八代の一歩手前である宇城氷川スマートICで降りる。
国道443号線を走ると支所があり案内板に美生の棚田と天神木場の棚田も載っていた。
まずは美生の棚田を目指すべく県道25号線を走り鶴下橋を渡って狭い道を入っていく。
10時過ぎに美生地区に到着。
番所の棚田では曇っていたのが嘘かのごとく晴れていた。
噂には聞いていたがこの地区一帯は米ではなく生姜の栽培が盛んで、
美生の棚田も随分前から生姜に転作している。
橋を渡って約2分ほどで到着するはずだが、
案内板は無く段々畑らしき姿もわからず、
車を止めようにも車を止める場所が近くに無く、
少し先に行った砂防堤に車を止められるが、そこから歩いて調査する時間も気力も無かったので撮影は断念した。

一旦、支所まで戻り県道155号線を走って天神木場の棚田を目指すことも考えたが、
美生地区から山越えをして行くことも出来るようなので、
鶴下橋の手前から山越えの道を選んだ。
これがどのくらい時間を短縮出来たのかわからないが、
それなりに険しい道を走って峠を下っていくと箱石公民館があり、
そこから再び山道を上がっていくと天神木場の棚田の棚田がある。
ところが棚田の案内板は無くここでもまた場所を特定することに時間がかかり、
今の時期、イノシシ避けのネットなどで小道に入ることも出来ず、結局それらしき場所を見つけることが出来なかった。
支所にある案内板には記載していたのに、
棚田までの道のりは一切案内板は無く、
東陽村が合併してからさほど棚田百選という観光には力を入れていないのか、
むしろ狭い道に観光客は招かざる客なのかもしれない。

日光の棚田〜熊本県坂本村
東陽村で思わぬ時間を費やし急いで坂本村へ向かう。
県道155号線を下っていくがその景色を見ると意外と標高の高いところに来ていたのだと驚かされてしまった。
やっと下だり終えて出てきたところは花火競技大会で見慣れた球磨川の光景。
去年訪れていないので懐かしいと思いつつ球磨川沿いを上流へ上がり坂本へ入る。
ここでもまた用意していた地図が当てにならず道に迷い余計な時間を費やしてしまったが、
鮎帰地区から山道へ上がることを地元の人に教えてもらい何とか辿り着くことが出来た。

13時00分、手作りの棚田入り口という看板が無ければ間違いなく素通ししていたに違いない。
案内板に沿って進んでいくとそこはまさに天空の棚田で標高の高さを感じられる景色が広がっていた。
残念ながら休耕田や畑にしている所が多くかつての姿では無かったが、
石垣は健在でいろんな棚田を見てきたが、この場所に開墾するのにさぞかし苦労したのではないかと思われる。
今日1日紆余曲折あったが、そのお蔭で青空の下で日光の棚田を撮影することが出来て良かった。
標高が高いので朝早く訪れると面白い光景に出会えるかもしれないので、
またいつか機会があれば訪れてみたい。

鬼の口の棚田〜熊本県球磨村
球磨川沿いの国道219号線を人吉に向かって再び上がっていく。
どことなく懐かしい光景だと思ったが10年ほど前にSL人吉号を撮りに来たことがあった。
しばらく走っていくと球磨村に2か所ある棚田の案内板が出ていたので迷うことなく着くことが出来た。
14時30分、鬼の口の棚田に到着。
棚田百選にしては珍しく山の中ではなく球磨川から少し離れた県道15号線沿いにあった。
廻りの田んぼは稲刈りを終えてはぜ掛けの最中で、
これはもしかしたら!?と思って期待したが、何故か鬼の口の棚田だけ稲刈りに手を付けていない。
それはそれで絵になる光景であったが、なぜこの一画だけまだ稲刈りをしていないのかが不思議でならない。
道路から撮影するには平凡過ぎるので少し坂道を上がって側面から狙おうと思ったら、
猟犬に吠えられてしまった。
昼間なので良かったが、これが夜中だとイノシシに間違えられてかなり迷惑をかけるところだった。
時間をかける時間も無ければ晴れていた空は再び雲の多い空へ変わってしまったので1カットのみ撮影。
この地区は不思議と休耕田が少なく、
今日もいろんなところで稲刈りやはぜ掛けが行われており、何だか活気に溢れているように見えた。


松谷の棚田〜熊本県球磨村
鬼の口の棚田から球磨川まで来た道を戻り、
県道15号線を球磨川沿いに走り県道325号線を再び上がっていくと松谷の棚田を眺める展望所に着く。
15時20分、晴れる気配は無く棚田百選で無ければ何気ない光景に素通りしていたかもしれないが、
標高150mから220m、最大傾斜16度の急勾配に開墾した凄い石垣であり、
水を引くために4キロの水路を掘ったり、実際に見ただけはわからない大変だった歴史がある。
残念ながらここも休耕田が多くかつての姿は見ることが出来なかった。
以前は小学校だった建物も今は農業研修施設となっており、
そこから棚田を見下ろせるかと思ってみたが、
これという景色に出会えず、時間を掛けて調査してみたかったが時間の都合上断念し、
展望所から1カットのみ撮影して終了。
春は菜の花やレンゲソウが咲き、
また標高が高いのでタイミングが良ければ霧も出るかもしれない。
あいら市花火大会〜鹿児島県加治木町
加治木の花火大会は当初今回の旅の計画に入れていなかったが、
せっかく高速道路が乗り放題なら足を伸ばしてみようと旅の最後に予定を入れた。
今年から姶良と加治木の夏祭りが合体して第一回あいら市花火大会と記念すべき大会。
以前から行われていた加治木港が花火大会の会場となっており、
去年までどのような演出だったかわからないが、
今回は尺玉、水中花火、レーザー演出、音楽花火など約1万発と凄い内容になっている。
人吉から高速に乗って加治木ICまで一気に南下。
遠いと思っていた鹿児島も人吉まで来れば1時間で加治木に着く。
姶良市内は特に渋滞は無く会場へ到着したのは17時を少し過ぎた頃。
まずは会場内を散策して撮影場所を探す。
去年まで多分無かったであろう台船と堤防に花火が設置されており、
この二か所が意外と離れているので、事前に考えていた漁港付近から狙おうと思ったらまさかの立ち入り禁止。
そうなると会場内に適度な場所は無く、
祭りの雰囲気を味わいながら花火を見たかったが場内での撮影は断念した。


場内を出て龍桜高校側の堤防へ向かう。
場内はさほど混雑していなかったが、こちら堤防側も混雑は無く、
地元の人達が早くから宴会をしている程度。
こののんびりまったりした雰囲気の中、
台船と堤防を縦構図で入るように場所を微調整して三脚を立てた。
もう少し打ち上げが早ければ河口湖の富士山みたいに桜島と一緒に花火を撮れる構図も出来るが、
20時からだと完全に暗くて見えない。
事前露光すれば狙えないことも無いが、今日は1台しかカメラを持ってきていないので、
もし次があれば挑戦してみたら面白い写真が撮れるかもしれない。

花火打上まで時間があるので、先ほど会場で買っておいた夕食を食べて時間を過ごす。
堤防付近は意外と穴場だと思っていたが、
時間が経つにつれて堤防は隙間無く人と車が埋まっていき、
着いた時とは想像も付かないくらいの混雑となっていた。
主催者としても堤防側は管轄外なのか警察や警備員がいないので無法状態で、
遅くにやってきた人は入るのも出るのも一苦労していた。
20時00分、花火が打ち上がる。
堤防が約300mに対して台船は500mなので28mmレンズで十分余裕だと思っていたら、
堤防から打ち上がる大玉がフレームアウトという痛恨の痛手を負ってしまい、
かと言って広角レンズを付けるとスターマインが撮れない。
こういう時に二台あれば便利なのだが生憎1台しかない。
結論としてはもう少し下がるか高校前から狙えば良かったのだが、
今の状況で場所を移動するには無理があるのでそのまま撮影を続行した。
去年、鹿屋で同じ規模の花火大会を見て期待外れだったので、
今日も内心さほど過度な期待はしていなかったのだが、
実際に打ち上がる玉は今まで見たことの無い玉もあれば、
スターマインの打上方、そして何より風向きが良かったので花火が綺麗に見えて撮影していて楽しかった。
会場から見れば斜め打ちのワイドな演出や水中花火やレーザー演出など見応えがあったかもしれないが、
見る場所が違えば花火も違って見えるのも面白いもので、
もしまた機会があれば高校の前から撮ってみたいと思った。
フィナーレは銀冠菊のスターマインで幕を閉じるかと思いきや、
最後の最後に金冠菊のスターマインが打ち上がり、
それは今回、担当した大洋花火ならではの粋な演出であった。
21時00分、花火大会終了後、あっさり帰れるものだと思っていたが、
渋滞にはまり国道10号線に戻るまで1時間かかってしまった。
最短距離である来た道を戻れば結果は違っていたのかもしれないが、
まさか住宅街があれほど袋小路になって渋滞しているとは思ってもみなかった。
明らかに近所迷惑になっているので、もしかしたら来年以降は通行規制がかかるかもしれない。
国道10号線に入ると渋滞は無くあっさり加治木ICに入ることが出来た。
予定外の渋滞に気力体力は消耗し、
大町まで3時間の道のりの予定が仮眠しながら帰ったせいで4時間かかってしまい、
改めて鹿児島の遠さを実感した。
写真館 二千年一夜